メンタルマジックのK-MAGIC

SYSTEM TRIAL

SYSTEM TRIAL

販売価格: 2,300(税込)

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商品詳細

 横浜のHIRAKI師によります「M-DECK」作品集です。HIRAKI師はマジック研究家で、東京堂出版のマックス・メイビン師の本『パケットトリック』の出版にも協力され、その本にお名前が出ています。また、フォーサイトの「魔法修行」にも師の作品が載っています。
 そのHIRAKI師が、私のノート「M-DECK」を気に入ってくださり、「M-DECK」を使った作品集を作られたのです。M-DECKと言う骨組みに肉付けをして、さらに衣装を着せていただいたような感じで、HIRAKI師の豊富な知識とセンスが伺える作品集になっています。
 日本語でメモライズドデックの手順を解説しているノートはほとんどありません。これを機にぜひメモライズドデックに注目していただきたく思います。
  

最初の3作品は、「M-DECK」以外のメモライズドデックをご利用することもできます。この3つの作品だけでも、このレクチャーノートを購入する価値が十分あります。


HIRAKI師自身による作品紹介

 この出会いは運命的でした。そう、これこそこの「M-DECK」との出会いのことです。これまでそれこそ数多くの、かなり難解なシステムやセットを試してきた結果、相性が合わずに挫折を体験するという時間を費やしてきました。「私にはシステム作品ものって無理なのかなぁ」という諦めの心境を持ちつつ、まるで雲を掴むような思いである日入手した「M-DECK」のノート。私の思いを裏切らない内容、憶えやすい組立、そう、これは革命ではないか!これでやっとシステムを使ったマジックが楽に演じられ、かつ、記憶も長く保持できるぞ、と明るい未来を感じました。このようにして「M-DECK」が樹海で迷った方向を示してくれたというのは全く大袈裟な表現でも作者へのお世辞でもありません。そしてKENJI氏へのオマージュとして私なりの手順や作品をこのようにして創作してみました。使えるシステムをお探しの方、こうして私は道が開けました。ぜひこのシステムに注目して下さい。

 作品は実に多岐に渡っています。5人の観客の思ったカードを当てる、マニアでも追えないであろう不思議なカード当て、ポーカー・デモンストレーション等々・・「M-DECK」レクチャーノートを購入してくださったお客様も「へぇ・・こんなことも出来るんだぁ!」ときっと感心していただけることと思います。


「ポール・フォックス風」(「M-DECK」以外のメモライズドデック使用可)
 5人の観客に5枚ずつのカードを見せ、その中から好きなカードを思ってもらいそれを当てる、という有名な作品のクレバーなバリエーション。ポイントは、演者がカードの表を一切見ることなく、ズバリ言い当てられること、そしてすべての手順が終った時、デックのセットが完全に元通りに(リセット)なってること。「M-DECK」を使った手順がこの後にまだまだ展開できる嬉しい手順となっています。

「透視風」(「M-DECK」以外のメモライズドデック使用可)
 演者が後ろを向いている間に、観客が一組を適当にカットして1枚のカードを選び、それは一組の中ほどに入れられ、ケースにしまわれます。その状態で術者は観客のカードを当て、しかもそれが何枚目にあることまで透視してしまいます。これは超不思議!ケースには仕掛けはまったくありません。

「HG(ハイグレード)バージョン」(「M-DECK」以外のメモライズドデック使用可)
 演者が後ろを向いている間に観客Aにトップから1枚ずつテーブルに配ってもらい、好きな所でストップし、そこのカードを憶えてもらい、それは配られたカードの中に入れられてよくシャフルさせます。これはカードケースにしまってもらいます。観客Bにも同じ様にしてカードを1枚憶えてもらいます。演者は観客Bのシャフルしたカードを広げ(表側を観客に向けて広げる。つまり演者はカードの表は一切見ない)、観客Bの憶えたカードを思ってもらいます。これだけでズバリそのカードを当ててしまいます。観客Aのカードは・・そのカードケースの中を見ることもなく、しかもまったく触れることもせず当ててしまいます。これにはマニアもビックリでしょう。マークドデックは使用していません。

以下の作品は「M-DECK」のシステムを利用しています。

「サイモン・アーロンソン風」
 ひところ日本でも大流行した「ごちゃまぜ予言」。観客と演者で一組を表と裏で十分に混ぜ合わせた後、「表向きのカードは何枚、赤が何枚で黒が何枚・・」と予言がすべて当たります。ちょっとひねりのあるオチもあって単調になりがちな予言ものが楽しく演じられます。この超有名な手順が「M-DECK」で演じられます。

「スペリング(マインド・リーディング)」
 5枚のカードを観客に見せて1枚を心に思ってもらいます。それを一組に混ぜ込んだ後、観客の思ったカードのスペル(日本語による綴り)だけカードを配ると、そこから観客のカードが現われます。「アーロンソン・スタック」では演じられた同じ手順が「M-DECK」で演じられます。日本語のスペルで大丈夫です。

「ボブ・ハマー風」
 雑誌リンキングリングのコラムで紹介されて有名になった「CATO」という、表裏を混ぜ合わせる操作を使った3つのバリエーションが解説されています。カードの表裏を混ぜ合わせる操作はすべて観客にやらせることができるので完全にフェアです。そして観客の指定した向きのカード(表向きのカードか裏向きのカードか、ということ)を抜き出し、そのカードの数字の合計数が予言されているのです。バリエーションの1ではその枚数目のカードの予言ですが、2と3ではカードそのもので予言ができるようになっていますから、事前に予言を用意しなくても演じられます。

「ポーカー・デモンストレーション」
 これは今回一番の自信作です。ポーカーハンドを10組配り、観客と演者とで5回対戦しますが、演者はほぼストレート勝ちします。「ほぼ」の意味するものはノートを読んでからのお楽しみです。一組フルに使っての手順で、システムデックで演じられる傾向にあるメンタル系のものではないファニーな手順です。難しいディーリングは一切しません。ただ普通に配るだけです。たったこれだけで楽しい手順が展開します。しかも手順を行いながら一組をリセットしてしまう方法も解説。これは本当に必見です!

「タマリッツ風」
 シャフル&カットした一組をいくつかの山に配り、観客の指定した山がAからKまで順番に揃ってしまう、というタマリッツ風の手順です。2段の手順になっていて、後半は表と裏でよく混ぜた一組で、観客が選んだマークだけが表向きで順番に現われる、というものです。そう、あの有名な作品が「M-DECK」の中に組み込まれているのです。手順のエンディングに最適なのではないでしょうか。